閲覧記事記事一覧へ

ありがとうを伝えられたなら

20代のころ、私は小さな会社で働いていた。社員が少ない分、いつも社長のそばで仕事ができた。先日、その社長が2年ほど前に亡くなったことを知り、今日はご自宅を訪ねてお線香をあげさせていただいた。社長の写真を見ながら、奥様と当時の思い出話をたくさんした。社長には本当にいろんなことを教わったなあ。

小さな会社だったからこそ、社長がどのように経営に向き合っていたかを間近で見ることができた。経営とはどうあるべきか、人とどう接すべきか。教わったことは数えきれない。それが今の自分にどんだけ役立っているか。改めて思い知る。

この歳になると、若い頃にお世話になった人がご高齢になっていることが多い。そして、気がついたときには、もうその人はいないこともある。社長もその一人だった。生きているうちに、もっと感謝の気持ちを伝えられたらよかったのに。思い出すたびに、心の中で悔やんでいる。

人はいつか去る。だからこそ、生きているうちに、感謝の気持ちを伝えなければいけない。いつかではなく、今だ。その大切さを今日あらためて感じた。

(写真は社長のご自宅近くからの景色)


関連記事

2024年11月10日(日)

スキルの先にあるもの

続きを読む
2023年09月24日(日)

AIは人間にとって脅威か

続きを読む
2014年04月04日(金)

雨が降れば傘をさすという素直な心

仕事をしてゆく中で「素直な心」を持つ事はとても大切な事です。 このことを仕事への姿勢としてはじめて大々的に提唱された方としては、松下幸之助さんが思い出されます…

続きを読む
2014年04月18日(金)

若者から学べ(NEET論)

若者の感性は、社会を別次元へ変革させてしまうほどの可能性を持っています。社会経験が未熟な分、良くも悪くも既存の先入観に左右されず、等身大の目線で社会を見れるか…

続きを読む
2014年04月10日(木)

孤独の時間

人には少なからず、ひとりきりになる孤独の時間があります。これをネガティブに捉えている人は、思いの他多いのではないでしょうか。私がここで言いたいのは孤独の時間を…

続きを読む