閲覧記事記事一覧へ

人類社会の大きな潮流


いま、人類社会には、グローバル化からグローカル化へ、中央集権型から自律分散型へ、画一化からパーソナル化へという、大きな流れがあると私は思っています。

その流れは、もう既に目に見えるかたちで社会に現れてきています。

たとえば今回の緊急事態宣言がそうです。国は宣言の発令はするけれども、具体的な対策は各自治体が決定しています。私たちは同じ日本人ではありますが、各自治体によってそれぞれ産業も異なれば風土も異なります。沖縄と北海道でまったく同じ対策をするのは無理があるのです。なので、小さい単位ごとに裁量が与えられることで、より素早く的確な判断が可能になります。

もうひとつ例をあげるとすれば、Netflixがそうです。Netflixというのは、マスでなく個人に向けてコンテンツを制作しているそうです。つまり、これまではどういう作品が人気なのかを統計をとり、その結果に合わせて作品を制作してきました。でもNetflixは、個人に向けて作品を制作しています。そのことによって体験価値のクオリティを上げ、ヒット作品に繋げているのです。

そもそも私たち人間は、一人ひとりそれぞれ異なったライフスタイルや考え方を持っています。平均とまったく一致する人など誰一人としていないのです。人々はそのことに無意識ながらも気が付いてきています。だからこそ、それが社会現象となり、グローバル化からグローカル化へ、中央集権型から自律分散型へ、画一化からパーソナル化へという流れが起きているのです。

実は私たちオリジナルマインドも、これを意識した活動をしています。それは「ブランド経営」です。全ての人に好かれようとするのではなく、私たちがターゲットと決めた人たちに向けて製品とサービスを作っています。

こうした動きは、「自立した個が有機的に連携して社会全体を幸せにしていく活動」と言うことができます。それぞれの個人や企業、自治体が、自分たちのできることを通して人類社会全体に貢献していく活動であるということです。

これまでの人類社会は、多くの人たちが「この世の中をどう生き抜くか」という視点で社会を見てきました。しかし、少しずつ「自分は世の中に何ができるか」という視点に変わってきています。

「世の中をどう生きるか」という考え方は、狩猟民族の名残であり、植民地支配の名残です。「ビジネス」という聞こえのよい言葉を使っていますが、基本精神はそこにあります。でも、そういう考え方では、もう私たちの人類社会は維持できない。今起きているコロナ危機も、私たち人類が一丸となり、国境を越えて協力体制を組まなければ、根本解決は困難でしょう。

私たちのブランド経営も同じです。「世の中をどう生きるか」という考え方のままでは、決してブランドは作れない。そうではなく「自分は世の中に何ができるか」という考え方でなければなりません。意識的であれ無意識的であれ、それを考え抜いてこそ、その人「らしさ」はつくられるものだからです。

そうした宇宙から地球を見るというような視点に立ち、大きな愛を持ちながら、自分の出来ること得意なことを通して人類社会に貢献していく。私たちには今、そういう考え方が求められているのです。


関連記事

2014年04月22日(火)

腑に落ちることと、理について

社会に限らず、この宇宙全体の事象の成り立ちには、その理(り、ことわり)となっているものがあるように思います。事象が成り立つ場合には、何かしらの理にかなっている…

続きを読む
2014年05月15日(木)

原理を見る人、事象のみを見る人

私たちの中には物事の「原理を見る人」と「事象のみを見る人」がいます。両者で何が異なるかというと、意識内情報のネットワークと密度がまったく変わってきます。また問…

続きを読む
2014年06月04日(水)

感性について

日常社会で生きている中で「何か引っ掛かる」や「理由はわからないけどこうした方がいい気がする」など、私たちは明文化できないまでも様々な考えを抱くことがあります。

続きを読む
2014年03月31日(月)

アイデアの源泉

良いアイデアや斬新な発想力は仕事をしてゆく上で言うまでもなく大切なものです。この社会は過去に誰かがどこかで発案したアイデアの蓄積でつくられてきたと言っても過言…

続きを読む
2020年05月13日(水)

人々の死生観が変化する

最近、自分は死ぬんじゃないかと思うことが多い。コロナをきっかけに、むかしお世話になった高齢の元上司の3人に電話して、まるでこれが最後かのような会話をしてる自分がいる。

続きを読む