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日本から潮流を

いま、ものづくりの世界では革命が起きています。しかしその潮流は、ほとんどが海外を源流としているもので、メイカーズとか、パーソナルファブリケーションとか、オープンイノベーションといった、カタカナで表現されるものばかりです。

日本人は昔から、海外より入ってきたものに強く関心を持ち、そこに工夫と独自性を加え、やがては海外のそれを上回るものに作り変えてしまうことに天才的な能力を持っています。なのでいつかは、今のカタカナなものづくりの分野においても、それをやがては世界の頂点に達するものへと進化発展させてゆくのだと思います。

しかし日本人は、その性質ゆえに、過去に自分たちが作り上げてきたものに対しては価値に気づかず、逆に海外の人たちがその価値を発見し、そこではじめて日本人は、自分たちの素晴らしさを自覚する、ということを繰り返してきたのも事実です。3Dプリンタ(光造形)でさえ、最初に考案したのは日本人のようですが、その可能性と価値に気づいたのは、やはり海外の人たちでした。このため購入動機が、「価値を感じたから」というよりは、「話題になっているから」というような日本人も多いような気がします。

これはものづくりに限ったことではありません。とくに東日本大震災以降は、日本の伝統文化や精神文化がいかに素晴らしく美しいかということを、海外の人たちが毎日のように教えてくれているような気がします。

日本は海外からの潮流も大切にしなければならない一方で、自ら作り上げたものの価値にももっと自信を持ち、「日本から潮流を起こす」ということにも力を注ぐべきではないか。私はいつも、カタカナなものづくりの話題を耳にするたびにそう思うのです。



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