閲覧記事記事一覧へ

人に与えるとクオリティが上がる

なんの仕事であれ、その内容を掘り下げてゆくと「人が人に価値ある何かを与え合う」というシンプルな行いであることに気がつきます。自分ではない人が関わるからこそ、逃げられないこともたくさんあるし、時には自分の意思とは違ったことをしなければならないこともあるでしょう。ただ、そうしたことが自分の意思一つだけでは開拓できなかった可能性を広げてくれるのだと思います。

私たちは、自分の好きなことを仕事にするべきでしょう。ただ、気をつけなければならないのが「好きな事をする」のと「好きな事を仕事にする」というのは、似て非なるものだということです。前者は人に貢献するしないに関わらず、好きな事をただすることであり、後者は好きなことを通して、人に貢献してゆくことを言います。つまり、好きな事を仕事にするというのは「好きな事を通して人に貢献する」こととも言えます。

この記事のタイトルでもある「人に与えるとクオリティが上がる」ですが、その意味は単純で「緊張感が伴うから」です。好きなことを自分勝手に行う分には、自分のさじ加減でどうにでも言い訳が出来ますし、苦しい事から逃げる事だって簡単なことですね。ただその分成長もなく、喜びも少ないでしょう。好きなことを通して、人に貢献できる喜びは、当然その価値を人に与えなければ味わえないものです。無論成長するわけですから、苦しいこともすることにはなるでしょう。しかし、それは一人で好き勝手やっていてはおそらく体験できなかったことです。人に与えることでクオリティが上がることの意味は、自分の怠け心を人や環境が律してくれることにもあるのですね。

人間は案外と怠け者な生き物です。完全に自分勝手できる環境だと、寝たり食べたりしており、思っている以上に大した事はできません。ただ、人のためとなるとそこによい緊張感が生まれ、思考も働くようになります。人間は誰しも「人に認められたい」という尊厳欲を持っており、ここに共鳴するものも少なからずあるのでしょう。自分に好きなことがあり、それの成長を望むならば、自分のつくり出した価値を人に与えることから始めてみてはいかがでしょうか。その連鎖が人々の中で生まれる事で、より良い社会がつくられていくのだと思います。



関連記事

_0004_レイヤー-2 2014年03月31日(月)

理念経営

私は、経営者という立場でありながら、「人に悪く思われたくない」という性質があるせいか、言うべきことを言えないことが多く、反省することが何度もありました…

続きを読む
029 2014年05月29日(木)

市場調査ではなく直感を

会社を経営をしていく上で、どのような商品を提供していくかを決定することは、死活問題に関わる大変重要な課題です。それらを決定するには、市場つまりマーケットの全体…

続きを読む
024 2014年05月13日(火)

感性の網

日常社会で生きている中で「何か引っ掛かる」や「理由はわからないけどこうした方がいい気がする」など、私たちは明文化できないまでも様々な考えを抱くことがあります。…

続きを読む
027 2014年05月29日(木)

死生観の変化

近隣で人類に起きた革命といえば、農業革命、産業革命、そしていまその真っ只中にある知識革命が挙げられます。そうした中革命として意外と意識されていないのが、抗生物…

続きを読む
08 2014年04月04日(金)

思い込みのフィルタ

私たちが創造的な仕事をしてゆく上で、1つ理解しておかなければならないことがあります。それは「思い込み」についてです。私たちはあらゆることを認識しながら生きてい…

続きを読む