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宇宙自然の中の自分

最近、文章の作成にAIを使う人が増えてきました。私も必要な場面では活用しているのですが、使いたくないときがあります。それは、降りてくるものをキャッチしたいときです。

ずいぶん昔のことですが、槇原敬之さんが何かの番組で、「詩を書いていると、その詩に教えられることがある」と話していました。彼の言っていること、わかる気がします。つまり、書いているうちに、なぜか自分が思っている以上のことが、言葉となって現れることがある。私はこの不思議な現象を「降りてきた」と呼んでいます。

「降りてきた」というと、なんとなくスピリチュアルな感じがしてしまいますが、そうしたインスピレーションを受け取る経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。ただ、それは吹けば飛んでしまうほど儚く、日頃の雑事で簡単に掻き消されてしまうもの。それでも、画面に向かってキーボードを打ち始めると、それがちゃんと文字となって現れてくれる。まるで宇宙からのメッセージを文字に変えていくような感覚です。

文章を書くということは、そうした「つながり」を確かめる行為なのだと私は思っています。たとえ上手な文章ではなくても、書くこと自体に意味がある。だから、この瞬間ではAIを使う必要はありません。

そして、降りてくるものに従って生きるとき、私は不思議な開放感と自由を感じます。ビジネス社会の中で生きているというより、宇宙自然の中を生きている感覚。仕事とかプライベートとか、そんな境界線を超えて、もっと大きな意志のもとで動かされているような気がするのです。


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