閲覧記事記事一覧へ

日本から潮流を

いま、ものづくりの世界では革命が起きています。しかしその潮流は、ほとんどが海外を源流としているもので、メイカーズとか、パーソナルファブリケーションとか、オープンイノベーションといった、カタカナで表現されるものばかりです。

日本人は昔から、海外より入ってきたものに強く関心を持ち、そこに工夫と独自性を加え、やがては海外のそれを上回るものに作り変えてしまうことに天才的な能力を持っています。なのでいつかは、今のカタカナなものづくりの分野においても、それをやがては世界の頂点に達するものへと進化発展させてゆくのだと思います。

しかし日本人は、その性質ゆえに、過去に自分たちが作り上げてきたものに対しては価値に気づかず、逆に海外の人たちがその価値を発見し、そこではじめて日本人は、自分たちの素晴らしさを自覚する、ということを繰り返してきたのも事実です。3Dプリンタ(光造形)でさえ、最初に考案したのは日本人のようですが、その可能性と価値に気づいたのは、やはり海外の人たちでした。このため購入動機が、「価値を感じたから」というよりは、「話題になっているから」というような日本人も多いような気がします。

これはものづくりに限ったことではありません。とくに東日本大震災以降は、日本の伝統文化や精神文化がいかに素晴らしく美しいかということを、海外の人たちが毎日のように教えてくれているような気がします。

日本は海外からの潮流も大切にしなければならない一方で、自ら作り上げたものの価値にももっと自信を持ち、「日本から潮流を起こす」ということにも力を注ぐべきではないか。私はいつも、カタカナなものづくりの話題を耳にするたびにそう思うのです。



関連記事

2021年02月16日(火)

存在とは何か

人間は自ら作り出した存在に勝手にむかついたり、素晴らしいと感じています。だから客観などありません。主観しかないのです。

続きを読む
2014年04月18日(金)

若者から学べ(NEET論)

若者の感性は、社会を別次元へ変革させてしまうほどの可能性を持っています。社会経験が未熟な分、良くも悪くも既存の先入観に左右されず、等身大の目線で社会を見れるか…

続きを読む
2014年05月15日(木)

原理を見る人、事象のみを見る人

私たちの中には物事の「原理を見る人」と「事象のみを見る人」がいます。両者で何が異なるかというと、意識内情報のネットワークと密度がまったく変わってきます。また問…

続きを読む
2014年05月13日(火)

感性の網

日常社会で生きている中で「何か引っ掛かる」や「理由はわからないけどこうした方がいい気がする」など、私たちは明文化できないまでも様々な考えを抱くことがあります。…

続きを読む
2014年05月20日(火)

価値観は変化するもの

人にはそれぞれ価値観があります。何を良いとして何を駄目とするかは、その人それぞれの価値観が決めるものでしょう。これ自体はは素晴らしい事です。ただその価値観は、…

続きを読む