閲覧記事記事一覧へ

0→1と、99→100

私は仕事というのは、その進捗が0%から1%のときと、99%から100%のときが、いちばん苦しく時間がかかり、かつ、いちばん重要であると思っています。ところがそれは、周りから見るといちばん軽視してしまいがちな状況なのです。

0%から1%のときは、何もないところからアイデアを考えるわけですから、それには大変な生みの苦しみを伴います。にもかかわらず、それが画期的で今まで誰も考え付かなかったアイデアであればあるほど、人になかなかその価値を理解してもらえません。それどころか、否定され消えてしまうものも多いでしょう。

99%から100%にするときも同様です。「どうしてそんなことにいつまでも時間をかけているのか?」「そんな細かいことにことにこだわっても意味がないのではないか?」と言われたりするのです。つまり、2~98%のときは、かけた時間に対して得られる成果が比例しやすいのですが、最後の1%は、当事者でないとわかりづらいような最後のツメをしていることが多く、人に理解されずらいのです。

しかし、その仕事を通じて出来上がった製品なりサービスの価値は、0%から1%のときと、99%から100%のときに決まると言ってもいいでしょう。このときに如何に踏ん張れるかでその価値は大きく異なるのです。

0%から1%のときと、99%から100%のとき、経営者や上司は、社員の努力を認める努力をしなければならないし、また社員もその努力を認めてもらえるよう努力しなければなりません。価値の源泉は、0%から1%のときと、99%から100%のときに生まれているのですから。



関連記事

2014年04月22日(火)

腑に落ちることと、理について

社会に限らず、この宇宙全体の事象の成り立ちには、その理(り、ことわり)となっているものがあるように思います。事象が成り立つ場合には、何かしらの理にかなっている…

続きを読む
2020年07月23日(木)

風の谷のナウシカと社会共通資本

先日、映画館で「風の谷のナウシカ」を観た。いま私たちが直面しているコロナ危機と、この映画のストーリーとを重ねながら、これからの社会を考えてみたかったからだ。

続きを読む
2014年05月08日(木)

人に与えるとクオリティが上がる

なんの仕事であれ、その内容を掘り下げてゆくと「人が人に価値ある何かを与え合う」というシンプルな行いであることに気がつきます。自分ではない人が関わるからこそ、逃…

続きを読む
2014年05月08日(木)

継続という方法

何か大きな目的意識を持った時、私たちはそれの結果を早急に求めたがることがあります。自分の中でそのビジョンが強くあればある程に結果を急ぎ、焦る気持ちが湧いてくる…

続きを読む
2014年03月31日(月)

誰もが自分の人生の経営者

最近、「ブラック企業」という言葉をよく耳にします。確かにブラックと言われても仕方のない企業もあるのですが、私は、ユニクロとか楽天がブラック企業と聞くと、本当に…

続きを読む