閲覧記事記事一覧へ

0→1と、99→100

私は仕事というのは、その進捗が0%から1%のときと、99%から100%のときが、いちばん苦しく時間がかかり、かつ、いちばん重要であると思っています。ところがそれは、周りから見るといちばん軽視してしまいがちな状況なのです。

0%から1%のときは、何もないところからアイデアを考えるわけですから、それには大変な生みの苦しみを伴います。にもかかわらず、それが画期的で今まで誰も考え付かなかったアイデアであればあるほど、人になかなかその価値を理解してもらえません。それどころか、否定され消えてしまうものも多いでしょう。

99%から100%にするときも同様です。「どうしてそんなことにいつまでも時間をかけているのか?」「そんな細かいことにことにこだわっても意味がないのではないか?」と言われたりするのです。つまり、2~98%のときは、かけた時間に対して得られる成果が比例しやすいのですが、最後の1%は、当事者でないとわかりづらいような最後のツメをしていることが多く、人に理解されずらいのです。

しかし、その仕事を通じて出来上がった製品なりサービスの価値は、0%から1%のときと、99%から100%のときに決まると言ってもいいでしょう。このときに如何に踏ん張れるかでその価値は大きく異なるのです。

0%から1%のときと、99%から100%のとき、経営者や上司は、社員の努力を認める努力をしなければならないし、また社員もその努力を認めてもらえるよう努力しなければなりません。価値の源泉は、0%から1%のときと、99%から100%のときに生まれているのですから。



関連記事

018 2014年04月18日(金)

若者から学べ(NEET論)

若者の感性は、社会を別次元へ変革させてしまうほどの可能性を持っています。社会経験が未熟な分、良くも悪くも既存の先入観に左右されず、等身大の目線で社会を見れるか…

続きを読む
_0002_レイヤー-4 2014年03月31日(月)

縦型社会から横型社会へ

人類はこれまで、武力や権力、財力を行使して人間が人間を支配するという「縦型」の社会を長く続けてきました。しかし、近年その構造はだんだんに実力主義的であり、パー…

続きを読む
023 2014年05月08日(木)

継続という方法

何か大きな目的意識を持った時、私たちはそれの結果を早急に求めたがることがあります。自分の中でそのビジョンが強くあればある程に結果を急ぎ、焦る気持ちが湧いてくる…

続きを読む
032 2015年05月06日(水)

ものづくりの主役は大手メーカーから個人へ

これまで、「製品」をつくることは、大手メーカーの特権だったように思います。なぜなら、製品をつくるには、生産設備がいくつも必要で、それらは巨額なため個人が導入す…

続きを読む
iStock-881076554 2018年01月03日(水)

これから私たちに求められる「自分なりの哲学」

今まで企業というのは、属人化を防ぎ標準化に力を入れてきた。つまり、特定人物のスキルに依存することなく、誰がその仕事に就いても一定のクオリティーが保てるよう...

続きを読む